DXをイノベーターから学ぶ

DXをイノベーターから学ぶ

DXを考える時、どうしてもデジタルという言葉に縛られ、いつの間にか、デジタル技術を使ったツールやシステムをDXと混同してしまいがちになります。

しかしDXの本質はむしろ革新的な発想、戦略の中に存在します。

デジタル技術が未発達だった当時、業界の常識を覆すほどのイノベーションを起こした企業の事例の見ていくと、DXのヒントを学ぶことができます。さらに中身を詳しく見ていくと、既にあるノウハウや事例を自社で上手にアレンジし、生かしている事例が結構な頻度で存在することに気付きます。

例えば

  1. アメリカの、FedExや航空会社のビジネスモデル・ハブ・アンド・スポーク方式を取り入れ、日本における宅配サービスのパイオニアとなったヤマト運輸
  1. 米国で既に確立していたコンビニエンスストアーのフランチャイズ展開というビジネスモデルを、さらに洗練させた日本のセブン&アイ・ホールディングス
  1. スーパーマーケットが販売予測を立て、過不足なく商品を用意している様子を見てカンバン方式を生み出したトヨタ自動車

こうした事例から見えてくるのは、イノベーションは決して世界初ではないということ。既にある知識や経験、ノウハウの組み合わせや応用だということです。

DXを実現するために大切にしなければならないこと、それは業界の殻から一歩外に出て、広い視野で世の中の動きを観察することかもしれませんね。