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2023/11/20

そもそもトランスフォーメーションって何?

Xと書いてトランスフォーメーション。慣れない表記に多くの日本人が戸惑いを隠せなかったいわゆる「DX」(デジタルトランスフォーメーション)。 今では「GX」(グリーントランスフォーメーション)なる言葉が出てきたり、果てはAX(アナログトランスフォーメーション)という、デジタルから、まさかのアナログ回帰を思わせる言葉まで登場するなど、X界隈はかなり混迷を深めている様子ですね。
2023/11/19

ショートストーリー/これがDXの現実なのか!①

第1話/社長からの突然の命令 「今後の営業戦略を考える上で参考になるシステムを作ってほしい」。かねてからDX導入に前向きな姿勢を見せていた社長のこの一言が、全ての始まりだった。 地方の中小企業に勤める総務兼経理担当のAさんは、表計算ソフトの運用に明るいということから、営業部門の業績システム管理の一切を任されていた。今回の社長からの申し出は、そんなAさんの能力をかわれてのものだった。 翌日から、Aさんは依頼されたシステムづくりのための作業を開始した。 Aさんが考えたプランの中身は、 これまでの担当者毎の売上高の記録に加え、今後の業績の見込、顧客毎の売上や利益を明らかにする。 どこに売上アップの要素があるのか、営業活動で何により力を注ぐべきかを把握できるよう、データやグラフを駆使し、今後の見通しや分析ができる仕組みをつくる というものだった。 普段の仕事をしながらのシステムづくりは、当初考えていた以上に大変なものだった。休日を返上し、システムづくりに取り組んだAさんがようやく新たなシステムの運用方法と管理の仕組みを完成させたのは、社長から依頼を受けた約3か月後のことだった。 満を持して作り上げたAさんの営業システムならびに顧客管理のシステムは社長の期待を上回るほどの仕上がりで、役員を前にしたプレゼンでも高い評価を得ることとなった。 新システムの導入は、試験運用を経た1か月後に決まった。
2023/11/19

ショートストーリー/これがDXの現実なのか!②

第2話/ざわつく新システム説明会 役員を前にしたプレゼンの翌日、Aさんは新しいシステムを紹介するため、一般社員向けにシステムの仕組みや使用法方法、注意事項などについて、早速説明会を開いた。 会場となった大会議室には、関係する部署から社員50人ほどが集まっていた。 ただ、説明会に参加したほとんどの社員の表情は硬く、どこか落ち着かない様子を漂わせ、説明会が始まるのを待っていた。 予定時間になり説明会が始まった。演壇に立ち、参加者に軽いあいさつをしAさんがあらためて会場を見渡すと、そこにはどこか冷ややかな表情を浮かべた参加者の姿があった。 自信満々で説明会に臨んだAさんは、会場の雰囲気に戸惑いを感じていた。あいさつも早々にAさんが早速説明を始めると、会場はすぐにざわつきはじめた。説明を聞くほとんどの社員の表情からは不満の色がにじみ始め、しばらくすると、会場のあちこちで新システム導入に難色を示す会話が交わされ始めた。状況が飲み込めないまま、Aさんは話を続け、約30分間の説明会は終わった。 社長や役員と同様に、一般社員からも賛同が得られるものと意気揚々説明会に臨んだAさんだったが、会場に集まった社員の反応を目の当たりにし、説明会が終わる頃にはすっかり自信をなくしていた。社長や役員も高く評価してくれたこのシステムに対して、社員の多くが不満そうな表情浮かべていた理由が、Aさんにはどうしても理解できずにいた。 「何がそんなに不満なんだろう」。会場に集まった社員たちの表情を思い出しながら、Aさんは、言いようのない不安を感じていた。
2023/11/19

ショートストーリー/これがDXの現実なのか!③

第3話/日ごとに高まる社員の不満。そしてついに予想外の結果が 一抹の不安を抱えながらも、翌日から、Aさんは1カ月後の本格導入に間に合うよう、社員の机を1台1台まわりながら、新システム運用のためのパソコンの設定に飛び回ることになった。1週間後、ようやく一通りの作業を終え、システムの試験運用を始めた矢先、Aさんは、新システムの説明を受けた社員からの問い合わせに追われることとなる。しかも質問の内容はどれもほぼ同じ内容で「以前の操作の仕方と違うので分かりにくい」、「入力内容が細かすぎて仕事の負担になる」というものだった。操作の違いやシステム導入の意義についても事前にしっかり伝えたはずだったのに、「どうして今さら」という思いがこみ上げてくる。ただ、同様の質問は日を追うごとに増えていった。 社員の対応に振り回されながらも本格運用までの準備を進めていたAさんに、突然社長から呼び出しがかかった。社長室のドアを開け中に入ったAさんに社長は「今回の新システムの導入はしばらく延期しようと思う」と告げた。 予想外の言葉にしばらく返事ができずにいるAさんに社長は「新システムの評判が良くない。担当部長からも、できれば今まで使っていたシステムをこれからも使いたいと言ってきた」と。 Aさんはようやく事態の真相を飲み込むことができた。同業他社との競合に打ち勝つための切り札として、会社のDX化を進めようとしていた社長が、予想以上の社員たちの反発に合い、当初の目論見を断念せざる得ない事態に至ったのだと。 企業の今後にどれほど役立つシステムであっても、それを使いこなすために時間と手間をとられることは、「ただ面倒な作業が増えるだけ」。日々の業務をこなすことに必死な社員にとっては、これが素直な本音だった。今まで慣れていたやり方で十分仕事をこなせていた彼らにとって、新システムは「単に仕事の負担が増えるだけのもの」と映っていた。 そうした現場の思いを十分に理解しないまま走り出した新システム導入プロジェクトは、こうして無期限の中止、事実上の失敗に終わる結果となった。
2023/10/04

DXを阻むもの② /越えなければいけいない「現状維持バイアス」という壁

「DXが、事業を飛躍させ、圧倒的な競争優位性をもたらしてくれるカギを握っている」ということに異論をはさむ経営者はほとんどいないでしょう。すぐには難しいが、いずれ自社でもDXに向けた取り組みをスタートしたいと、既に動き出している企業も少なくないはずです。 ただDXを進めるには、どうしても超えなければいけない高い壁が存在します。 それは「現状維持バイアス」(「知らないことや経験したことがないことを受け入れたくない」という心理的傾向)という壁です。
2023/10/04

DXを阻むもの①/「良」に追われ「最良」が先送りになっていないか

「わが社はDXどころか、デジタル化すらほとんど進んでいない。そんな状況でDXはとても無理」そんな経営者の声を時々耳にします。 はっきり申し上げます。DXとデジタル化は似て非なるもので、もっと言えば、デジタル化が進んでいないからといって、DXをあきらめる必要はまったくありません。 もちろん社内業務がデジタル化され、IT化が進んでいる企業は、DXを進める上で大変有利な環境にあるといえます。
2023/08/24

無人店舗の導入: 農業者のための成功の鍵

  無人店舗は、近年のテクノロジーの進化と消費者のニーズの変化に応じて、多くの業界で注目されているビジネスモデルとなっています。特に農業者にとっては、新鮮な農産物を直接消費者に提供する手段として、無人店舗の導入は大きなチャンスをもたらしています。しかし、成功のためにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。