DXイロハのイ

DXイロハのイ

ペーパーレス化が企業のDX推進の指標に

インターネットの出現とそれによる高度なネットワーク社会の実現や、近年、インターネットを上回る強烈なインパクトを世界に与えた、chatGPTに代表される生成AIの登場により、世界は本格的なデジタル社会へ突入したと言えます。デジタル化の進展が、かねてから言われ続けていたペーパーレス化をいよいよ現実のものにしようとしています。

実はこのペーパーレス化、今後DXを推進しようと模索する企業にとって、具体的かつ大変分かりやすい努力目標になると同時に、DXの進展の度合いを測る指標にもなりうるものだと言えます。

机に積まれた稟議書の束、部署内を巡る回覧文書、業務上の様々な申請書や保存が必要な各種データの数々。こうした夥しい数の社内文書が、どれほどの量、紙で管理されているかを知れば、自ずと組織のデジタル化の進展の度合いを推し量ることができます。

ペーパーレス化は、紙の消費はもちろん、書類を保管するための物理的なスペースとそのための管理の手間を減らし、各種決済や稟議の大幅なスピードアップに貢献すると同時に、どうやったらもっとペーパーレス化が可能になるかを考えることで、デジタル化ひいてはDXに移行するために必要な、社内風土や組織、働き方についての大きな気づきを与えてくれます。

ペーパーレス化を進めるためのツールは既に数多く存在しています。申請書や各種回覧文書の類であれば、社内LANを使うことで、明日からでもペーパーレス化を実現できます。

後はどれから手を付けていくかを考えるだけです。

ペーパーレス化の取り組みは、これまでの固定観念を少しずつ変えていくきっかけになると同時に、すぐにそのメリットを実感できるたいへん取り組みやすいアプローチではないでしょうか。